緑川東遺跡の大形石棒が重要文化財に指定されました

更新日:令和2年3月30日

緑川東遺跡の大形石棒が重要文化財に指定されました

平成29年9月15日、緑川東遺跡(国立市青柳1・3丁目)から出土した4本の大形石棒は、官報告示をもって、正式に重要文化財に指定されました。
国立市が所有する文化財としては、初めての重要文化財指定となります。

緑川東遺跡から出土した石棒について

平成24年の発掘調査で出土したこの石棒の長さは長いもので112.5センチメートル、重さは重いもので30.8キログラムもあります。石棒とは土偶とともに縄文時代における祭祀遺物の代表です。通常、石棒は被熱していたり、破損している事例が大半で、どのように埋められていたのか良く分かっていません。

しかし、この石棒はほぼ完全な形のものが4本並べ置かれた状態で出土したことから、縄文時代の石棒祭祀の具体的なあり方を考える上で極めて高い価値があると評価されています。

縄文時代前期は石棒は比較的小さいものが多く、中期に入ると大形へと変遷を遂げます。中期は人口減少の時期でもあったため、子孫繁栄の祭祀に使用されたと考えられております。また縄文時代は男性が狩猟・漁などを担っていました。石棒の形状から男性を連想させることから、自然からの恵みを祈るために使用されたとも考えられています。緑川東遺跡は類を見ない出土状況だったため、考古学者の中では物議をかもしており、更なる今後の調査成果が期待されます。

東京国立博物館で開催された特別展「縄文-1万年の美の鼓動」に石棒が展示されました

平成30年7月3日火曜日より9月2日日曜日まで、上野の東京国立博物館で開催された特別展「縄文-1万年の美の鼓動」に緑川東遺跡の石棒が展示されました。現在はくにたち郷土文化館にて常設展示中です。郷土文化館では石棒を忠実に再現したレプリカも設置しています。実際に持つこともできますので、持ち上げられるかチャレンジしてみてください。

くにたち郷土文化館・石棒HP

友好都市・北秋田市「国指定史跡 伊勢堂岱遺跡」

石棒が出品された特別展「縄文―1万年の美の鼓動」は35万人を動員するなど、近年、「縄文ブーム」と言われています。

北海道・北東北の縄文遺跡群(17の遺跡)を世界文化遺産としての登録を目指していいます。国立市と友好交流都市協定を締結している北秋田市にもそのうちの1つ「国指定史跡 伊勢堂岱遺跡」があります。令和元年8月に行われた「マタギの地恵体験学習会」では、小学4から6年生とその保護者の計24名が見学に訪れました。

伊勢堂岱遺跡見学時の集合写真

北秋田市・史跡伊勢堂岱遺跡HP

緑川東遺跡 第27地点 発掘調査報告書のご案内

大形石棒が出土した緑川東遺跡の発掘調査の成果を記録した発掘調査報告書は、国立市役所にて一般頒布されています。
専門的な内容ですが、郷土の誇るべき遺跡について、詳しく知ることができます。
是非ご一読ください。

頒布価格:1,100円
お求め方法:

  1. 国立市役所1階情報公開コーナーで直接購入
  2. 頒布価格分の現金(もしくは定額小為替)と、送料分の切手を、国立市役所に送る

(詳細は以下を必ず確認してください)

有償刊行物 購入のご案内

なお、緑川東遺跡の発掘調査報告書は全部で3種類あります。
第27地点調査の報告書をお求めの場合は、「指定番号26-3」と必ずご記入ください。

緑川東遺跡第1次・第2次発掘調査報告書は『緑川東遺跡』(指定番号13-1)、
第3次発掘調査報告書は『緑川東遺跡2.』(指定番号15-2)として発行しています

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