放射能基礎知識

更新日:平成31年1月11日

放射能って何ですか?

「放射能」とは、放射線を出す能力のことで、この能力をもった物質を「放射線物質」といいます。

「放射線」は物質を透過する力を持った光線に似たもので、α(アルファ)線、β(ベータ)線、γ(ガンマ)線、X(エックス)線、中性子線等があります。α(アルファ)線、β(ベータ)線、γ(ガンマ)線、X(エックス)線という名前は、これらの放射線が発見された当時、その実体が分からないために付けられた名称です。

また、放射線の単位のうち、最もよく見聞きするものに、「ベクレル」「シーベルト」があります。

「ベクレル」は放射能の単位で、放射線を出す側に着目したものです。土や食品、水道水等に含まれる放射性物質の量を表すときに使われ、ベクレルで表した数値が大きいほど、そこからたくさんの放射線が出ていることを意味します。

一方、「シーベルト」は人が受ける被ばく線量の単位で、放射線を受ける側、すなわち人体に対して用いられます。シーベルトで表した数値が大きいほど、人体が受ける放射線の影響が大きいことを意味します。

もう1つ、放射線を受ける側の単位として、「グレイ」があります。人の体は放射線が通った際に、放射線のエネルギーを吸収します。この吸収線量の単位がグレイで、物質1kgあたりに吸収されるエネルギーを意味します。

放射線の種類や臓器による感受性の違いによって、吸収線量(グレイ)が同じでも人体への影響の大きさ(シーベルト)が変わります。

 

下記の画像の出典は、環境省「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料」を引用しています。

基準値について

空間における放射線量について

環境省では、放射性物質汚染対処特措法に基づく汚染状況重点調査地域の指定や、除染実施計画を策定する地域の要件を、毎時0.23マイクロシーベル ト(μSv)以上の地域であることとしました(測定位置は地上50cmから1m)。この数値は、追加被ばく線量年間1ミリシーベルト(mSv)を、一時間あたりの放射線量に換算し、自然放射線量分を加えて算出されています。

これは、放射性物質が面的に存在し、一年を同じような放射線量の場所で過ごすことを想定した地域の面的な汚染を判断していくための要件です。局所的に限定された地点での汚染については、滞在時間が短いと考えられるため、必ずしも、この要件が適用されるものではありません。

計算方法について

追加被ばく線量年間1ミリシーベルト(mSv)を、一時間当たりに換算すると、毎時0.19マイクロシーベルト(μSv)と考えられます。(1日のうち屋外に8時間、屋内(遮へい効果(0.4 倍)のある木造家屋)に16 時間滞在するという生活パターンを仮定)

毎時0.19マイクロシーベルト(μSv) × (8時間 + 0.4 × 16 時間) × 365 日= 年間1ミリシーベルト(mSv)

測定器で測定される放射線には、事故由来の放射性物質による放射線に加え、大地からの放射線(毎時0.04マイクロシーベルト(μSv))が含まれます。このため、測定器による測定値としては、

0.19 (事故由来分)+0.04 (自然放射線分)=毎時0.23マイクロシーベルト(μSv)

である場合、年間の追加被ばく線量が1ミリシーベルト(mSv)になります。

 

食品中の放射性物質について

平成24年4月1日から、より一層食品の安全、安心を確保する観点から見直しがなされ、現行の「基準値」が設定されました。

まず、暫定規制値の設定では、食品中の放射性物質から受ける放射線量が年間5ミリシーベルトを超えないということが根拠になっていました。
現行の基準値を設定するに当たって、食品中の放射性物質から受ける放射線量が年間1ミリシーベルトを超えないという考え方が根拠にありました。

また、暫定規制値では5区分に分類されていた食品が現行の基準値では4区分に再分類されました。「飲料水」については10Bq/kgが設定されました。また、子供による摂取量が多い「牛乳」については50Bq/kgに下げられ、同時に、子供の安全性確保の面から「乳児用食品」という新たな項目が設定され、牛乳と同じレベルの50Bq/kgとされました。それ以外の「一般食品」については100Bq/kgという値が設定されました。

一般食品として全部を一括りにした背景には、個人の食習慣の違いからくる追加線量の差を最小限にするという考えがありました。国民にとっても分かりやすい規制になると同時に、国際的な考え方とも整合が取られています。

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下記のリンク先もご覧ください。

環境省:放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料の作成(外部リンク)

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