市有施設のブロック塀等調査結果及び対応状況の報告について
平成30年6月18日の大阪北部地震による小学校のブロック塀倒壊事故を受けて行った調査及びその後の対応について報告いたします。
1.学校施設 敷地周囲
(1)調査結果
平成30年6月に全校を調査した結果、学校敷地周囲においては、現行の建築基準法の基準に合致していないコンクリートブロック塀等は設置されていませんでした。よって、市立小中学校の敷地周囲におけるコンクリートブロック塀等については、すべて問題がないことを確認しました。
2.学校施設 敷地内(敷地周囲を除く)
(1)平成30年6月の市職員による調査結果(下記表1の1から6、9、10)
現行の建築基準法では、補強コンクリートブロック塀の高さは2.2m以下までと規定されており、そのうち1.2mを超える高さの塀は3.4m以下の間隔で控壁を設ける必要があります。
外観目視調査結果から、「第一小学校」、「第二小学校」、「第三小学校」、「第四小学校」、「第五小学校」、「第六小学校」、「第一中学校」、「第二中学校」の8校のプールにおいて、プール門扉廻り、プールサイドに高さが1.2mを超え2.2m以下のコンクリートブロック塀があり、控壁が設置されていませんでした。これらの学校については、問題のあった箇所に「立ち入り禁止措置」を講じると同時に「注意表示」を行いました。
(2)緊急対策の実施(下記表1の1、4、5、6、9)
「第一小学校」、「第四小学校」、「第五小学校」、「第六小学校」、「第一中学校」においては、児童・生徒がプール授業で近くを通行する場所に対策が必要なブロック塀が設置されていたことから、児童・生徒の安全を確保するため、平成30年8月に緊急対策として高さが1.2mを超える部分のブロック塀を撤去しカラーコーンにて区画を行いました。引き続き、プール門扉廻り、プールサイド(外周)については存置になるため「立ち入り禁止措置」を講じると同時に「注意表示」を行いプール授業を実施しました。
(3)改修等の対策(下記表1の1から6、9、10)
平成30年度補正予算にて「第一小学校」、「第二小学校」、「第三小学校」、「第四小学校」、「第五小学校」、「第六小学校」、「第一中学校」、「第二中学校」の存置していたプール門扉廻り、プールサイド(外周)のブロック塀について、撤去を行いフェンスに改修しました。また、緊急対策としてブロック塀を撤去した箇所にメッシュフェンスを設置する対策を平成30年11月から平成31年2月にかけて実施しました。
(4)内部調査の結果及び令和元年度改修(下記表1の4、5、6、11)
外観目視調査では問題のなかった「第四小学校」、「第五小学校」、「第六小学校」、「第三中学校」の高さが1.2m以下のコンクリートブロック塀について、児童・生徒が近づくこともあり安全確認のため内部の鉄筋や基礎の状況を専門家に委託し、平成30年8月から10月にかけて調査を実施しました。その結果全ての施設について基準を満たしていない項目があったため、令和元年度にコンクリートブロック塀の改修工事を実施しました。
表1
番号 | 学校名 | 対応 | 対応内容 |
---|---|---|---|
1 | 国立第一小学校 | H30年度対応済 | プール門扉廻り、プールサイドのブロック塀を撤去しメッシュフェンスに改修 |
2 | 国立第二小学校 | H30年度対応済 | プール門扉廻りのブロック塀を撤去しメッシュフェンスに改修 |
3 | 国立第三小学校 | H30年度対応済 | プール門扉廻りのブロック塀を撤去しメッシュフェンスに改修 |
4 | 国立第四小学校 | H30年度対応済 | プール門扉廻り、プールサイドのブロック塀を撤去しメッシュフェンスに改修 |
R元年度対応済 | 既存ブロック塀に補強を行い、安全確保のためメッシュフェンス及び植栽を設置 | ||
5 | 国立第五小学校 | H30年度対応済 | プール門扉廻り、プールサイドのブロック塀を撤去しメッシュフェンスに改修 |
R元年度対応済 | 既存ブロック塀に補強を行い、安全確保のためメッシュフェンス及び植栽を設置 | ||
6 | 国立第六小学校 | H30年度対応済 | プール門扉廻り、プールサイドのブロック塀を撤去しメッシュフェンスに改修 |
R元年度対応済 | 安全確保のためメッシュフェンス及び植栽を設置 | ||
7 | 国立第七小学校 | 1.2mを超えるコンクリートブロック塀なし | |
8 | 国立第八小学校 | コンクリートブロック塀なし | |
9 | 国立第一中学校 | H30年度対応済 | プールサイドのブロック塀を撤去しメッシュフェンスに改修 |
10 | 国立第二中学校 | H30年度対応済 | プールサイドのブロック塀を撤去し目隠しフェンスに改修 |
11 | 国立第三中学校 | R元年度対応済 | プールサイドのブロック塀を撤去し目隠しフェンスに改修 |
3.学校以外の市有施設
(1)平成30年6月の市職員による調査結果(下記表2の1から5)
現行の建築基準法では、補強コンクリートブロック塀の高さは2.2m以下までと規定されており、そのうち1.2mを超える高さの塀は3.4m以下の間隔で控壁を設ける必要があります。
外観目視調査結果から、5施設において、高さが1.2mを超え2.2m以下のコンクリートブロック塀があり、控壁が設置されていませんでした。
また、建築基準法では規定されていませんが、2施設において、万年塀(鉄筋コンクリート組立塀構成材)があり、調査の結果、劣化が見られました。これらの施設については、問題のあった箇所に「立ち入り禁止措置」を講じると同時に「注意表示」を行いました。
その後、民地塀や他施設との共用塀であることが判明した施設を対象外とし、コンクリートブロック塀3施設と万年塀2施設について改善の対策を検討いたしました。
(2)緊急対策の実施(下記表2の2、3、5)
「西児童館」及び「本町学童保育所」においては、地震により万が一倒壊した場合に、人命に関わる被害が発生する恐れがあったことから平成30年7月に緊急対策を実施しました。「西児童館」は、改善が必要なコンクリートブロック塀の上部にネットフェンスが設置されていたため、倒壊した場合の影響範囲を最小限にするため上部のネットフェンスを撤去しました。
「本町学童保育所」は、万年塀の中央部分の支柱に亀裂が入っており、支柱両脇の塀が傾いていたことから倒壊防止の補強対策を実施しました。
また、平成30年9月に「国立駅南第3自転車駐車場」の万年塀について老朽化した万年塀の上部を撤去しました。
(3)改修等の対策(下記表2の1から4)
平成30年度補正予算にて「西保育園」、「西児童館」、「本町学童保育所」、「清掃分室」のコンクリートブロック塀及び万年塀について、撤去を行いフェンスに改修する対策を平成30年11月から平成31年3月にかけて実施しました。
(4)内部調査の結果及び令和元年度改修(下記表2の6から9)
外観目視調査では問題のなかった4施設(民地塀等は除く。)について内部の鉄筋や基礎の状況を専門家に委託し、平成30年9月から10月にかけて調査を実施しました。その結果、全ての施設について基準を満たしていない項目があったため、令和元年度に改修工事を実施しました。
表2
番号 | 施設名 | 対応 | 対応内容 | 担当課 |
---|---|---|---|---|
1 | 西保育園 | H30年度対応済 | 上部3段撤去しメッシュフェンスに改修 | 児童青少年課 |
2 | 西児童館 | H30年度対応済 | 緊急対策後、ネットフェンス及び目隠しフェンスに改修 | |
3 | 本町学童保育所 | H30年度対応済 | 緊急対策後、万年塀を目隠しフェンスに改修 | |
4 | 清掃分室 | H30年度対応済 | コンクリートブロックを撤去し格子フェンスに改修 | ごみ減量課 |
5 | 国立駅南第3自転車 駐車場 |
R元年度対応済 | 緊急対策後、目隠しフェンスに改修 | 道路交通課 |
6 | シルバー人材センター作業所 | R元年度対応済 | 令和元年5月撤去 | 福祉総務課 |
7 | 公民館 | R元年度対応済 | 一部はブロック塀に補強を行い、一部はブロック塀を撤去し、目隠しフェンスに改修 | 公民館 |
8 | 第四分団消防器具置場 | R元年度対応済 | ブロック塀を撤去し目隠しフェンスに改修 | 防災安全課 |
9 | 西福祉館 | R元年度対応済 | ブロック塀を撤去しメッシュフェンス及び目隠しフェンスに改修 | まちの振興課 |
注記)詳細については各担当課へお問い合わせください。
問い合わせ先 行政管理部建築営繕課 国立市役所3階(46番窓口)
【学校施設に関すること】 国立市 行政管理部 建築営繕課 学校施設担当
042-576-2111 (内線 313、317)
【学校以外の市有施設に関すること】 国立市 行政管理部 建築営繕課 建築営繕係
042-576-2111 (内線 353、354)
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更新日:2023年07月04日