市登録有形・歴史資料(41)-2

更新日:2023年06月30日

高札

文化財分類種別

市登録有形文化財・歴史資料

所在地

国立市谷保6231 くにたち郷土文化館

公開状況

公開

所有者・管理者

国立市(くにたち郷土文化館)

登録日

平成12年4月1日

概要

江戸時代には幕府の法令・禁令は、代官所を通じて各村の庶民に伝えられました。その役割を果たしのたが「高札」と呼ばれる墨書の板札で、これを掲げる場所を「高札場」と呼びました。

『新編武蔵風土記稿』には、上谷保村の項に「高札場 千丑ニアリ」、下谷保村の項に「高札場 村ノ中程ニアリ」、青柳村の項で「高札場 村ノ中程ニアリ」と記されており、国立市域では三箇所で掲げられていたことがわかります。この資料は千丑の方からの寄贈であることから、上谷保村千丑の高札と思われます。

この資料には、
「定 諸国材々において近来野火付候もの多く諸人難義之趣相聞ニ付…(中略) 文政十三年寅年閏三月平岩右膳」
と野火をつける者が多くて困っており、村役人に山林野火のないよう見回りを命じる内容が書かれています。

 

 

延文の板碑

文化財分類種別

市登録有形文化財・歴史資料

所在地

国立市谷保5209 谷保天満宮

公開状況

公開 (公開日程に関しては谷保天満宮にお問い合わせください。)

所有者・管理者

谷保天満宮

登録日

平成12年4月1日

概要

この板碑は、安永6(1742)年に府中本宿村の弥勒寺から発掘されたものです。
残欠部分には、
「津戸勘解由左衛 子尅死去 延文五年七月十日 沙弥道継 門尉菅原規継」
とあります。
津戸勘解由左衛門尉菅原規継(つのとかげゆざいもんのじょうすがわらのりつぐ)が延文5(1360)年7月10日子の刻に死去したのを、沙弥道継が供養するために建立したことがわかります。

津戸氏と谷保天満宮の関係を含め、平安時代後期から鎌倉時代にかけての谷保の歴史を知る貴重な資料です。

 

滝の院板碑

(写真)滝乃院板碑

文化財分類種別

市登録有形文化財・歴史資料

所在地

国立市谷保5217 滝之院

公開状況

墓地内の個人の墓域ですので、原則として関係者以外の立ち入りはご遠慮ください。

所有者・管理者

個人

登録日

平成12年4月1日

概要

谷保天満宮別当寺安楽寺の、六坊の一つである梅本坊に係る11基の板碑です。建武元(1334)年から宝徳2(1450)年にわたる板碑で、市内の板碑群の中でも纏まったものです。
これらの板場は、中世国立における進行の状況や、中世村落の形成があったことなどの諸事実を示す貴重な資料です。

 

滝の院庚申塔

(写真)滝乃院庚申塔

文化財分類種別

市登録有形文化財・歴史資料

所在地

国立市谷保5217 滝之院

公開状況

公開

所有者・管理者

滝之院墓地管理組合

登録日

平成12年4月1日

概要

笠付形の塔で、正面上部に日月、中央に合掌六手の青面金剛、三猿を浮き彫りにしています。右側面には「武州多摩郡下谷保村 講中 位次不同 小嶋勝五郎(など4人の氏名)」、左側面には「寶暦十三癸未年 十月吉祥日 関平蔵(など4人の氏名)」と刻まれています。
造立年代は宝暦13(1763)年で、江戸時代の下谷保村の庚申信仰を物語る貴重な地域資料です。

 

江戸街道庚申塔

(写真)江戸街道庚申塔

文化財分類種別

市登録有形文化財・歴史資料

所在地

国立市西3-6-3

公開状況

公開

所有者・管理者

個人

登録日

平成12年4月1日

概要

笠付形の塔で、正面に青面金剛立像、その下に正面向きの三猿、ニ鶏の浮き彫り、右側面には「是右□□街道 左矢□」、左側面には「奉造立庚申一躯 寛保辛酉年」と刻まれています。
造立年は寛保元(1741)年です。
江戸時代の谷保村の庚申信仰を物語る貴重な地域資料です。

 

本田道庚申塔

文化財分類種別

市登録有形文化財・歴史資料

所在地

国立市谷保5066 下谷保地域防災センター

公開状況

公開

所有者・管理者

下谷保町内会(有志)

登録日

平成12年4月1日

概要

笠付形の塔で、正面上部に日月をささげる合掌六手の青面金剛、右側面に「川ごへ道 庚申待講中」、左側面に「左子のごんげん ちゝぶ道 寛政五癸丑年四月吉日」と刻まれています。
造立年代は寛政5(1793)年です。
この庚申等は、江戸時代の下谷保村の庚申信仰を物語る貴重な地域資料です。

 

谷保天満宮燈籠

(写真)谷保天満宮燈篭(左)
(写真)谷保天満宮燈篭(右)

文化財分類種別

市登録有形文化財・歴史資料

所在地

国立市谷保5209 谷保天満宮

公開状況

公開

所有者・管理者

谷保天満宮

登録日

平成13年4月1日

概要

谷保天満宮参道に所在する燈篭で、2基1対となります。
1基は文化7(1810)年、もう1基は文政13(1830)年の年代が刻まれています。
市内には江戸時代の燈篭が10基程度しか残っていないことから、希少価値が高いといえます。
またこれらは、近世村落の生活・信仰にかかわる資料として重要です。

 

滝の院不動明王

(写真)滝乃院不動明王

文化財分類種別

市登録有形文化財・歴史資料

所在地

国立市谷保5217 滝之院

公開状況

公開

所有者・管理者

滝之院墓地管理組合

登録日

平成13年4月1日

概要

塔の正面に頂蓮をおく索髪の不動明王像です。右手に宝剣を持ち、左手に絹索をとる像容と、迦楼羅焔光が彫られています。右側面には文久二(1862)年の銘などが刻まれています。
近世の不動明王の石造物は、市内には2基のみであり、希少価値が高いといえます。またこれらは近世村落の生活や振興に関わる資料としても重要です。

 

遠藤由晴墓

(写真)遠藤由晴墓

文化財分類種別

市登録有形文化財・歴史資料

所在地

国立市谷保5217 滝之院

公開状況

公開

所有者・管理者

個人(管理:滝之院墓地管理組合)

登録日

平成14年4月1日

概要

遠藤由晴(1759年から1841年)は、谷保千丑に生まれ、文章詩歌に通じ「思玄」と号し、別号「吟松斉」を使いました。後年に手習い教科書の『谷保案内』を著し、手習い師匠として多くの子弟を教育しました。

 

筆塚

(写真)筆塚

文化財分類種別

市登録有形文化財・歴史資料

所在地

国立市谷保5209 谷保天満宮

公開状況

公開

所有者・管理者

谷保天満宮

登録日

平成14年4月1日

概要

この筆塚は、明治24〈1891〉年に谷保、青柳、四谷の小学生が、使い古した筆を納めて供養し、筆に感謝すると共に、書道の上達を祈って、学問の神様を祀る谷保天満宮に建てたものです。
筆塚は、江戸時代遺構の筆供養の習慣や、読み書きの教育の中での慣習についての一端を示す貴重な遺構です。

 

廻国供養石燈籠

(写真)廻国供養石燈籠

文化財分類種別

市登録有形文化財・歴史資料

所在地

国立市谷保5209 谷保天満宮

公開状況

公開

所有者・管理者

谷保天満宮

登録日

平成14年4月1日

概要

廻国供養塔は経典供養塔の一種です。元々は全国66カ国を廻って法華経(大乗妙典)を霊場に奉納することを目的とし、その願いが成就した際に造立されます。その後時代が下ると、実際に廻国しないでも廻国供養塔を建てることで廻国の功徳を得るというように変化しました。

この廻国供養塔石灯籠は、谷保天満宮本殿の北方、厳島神社弁天社前に設置されています。
竿石の正面には「奉納大乗妙典日本廻国供養石燈篭」、左側面に「宝暦巳卯年七月吉日 谷保村願主 森久保宇□衛」の銘が記されています。
石燈篭形式の廻国供養塔としては市内唯一のもので、谷保村における近世村落の生活、信仰に関わる資料として重要な遺構です。

 

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 教育部 生涯学習課 社会教育・文化芸術係



住所:186-8501 国立市富士見台2-47-1 国立市役所 3階(45番窓口)
市役所のご案内
電話:042-576-2111(内線:323)
ファクス:042-576-3277
お問い合わせフォーム

みなさまのご意見をお聞かせください
このページの内容は分かりやすかったですか
このページは見つけやすかったですか
このページの内容は役に立ちましたか