〈作家と作品・連続講座〉新海誠の表現世界―初期作品から最新作『すずめの戸締り』まで―
講 師 榎本 正樹(文芸評論家・アニメーション研究)
大ヒットした映画『君の名は』『天気の子』を手掛けた新海誠監督。その世界観や映像表現は多くの人々を魅了しています。「映像作家」であり「小説家」でもある新海監督の作品には、日本や外国の創世神話、万葉集などの古典、夏目漱石から村上春樹に到る近現代日本文学まで様々な文学への造詣が窺えます。作品には、現実にあり得たかもしれない敗戦後の日本の姿や環境問題、震災なども描かれていて、私たちの身近な出来事について考える機会を与えてくれます。人と人との繊細なコミュニケーションが、精緻な言葉や独自の映像美学を通じて表現されており、その心理描写に深く共感を覚える人も多いのではないでしょうか。本講座では、初期作品から最新作まで、新海誠監督の表現世界を紐解いていきます。
第1回 8月25日(木曜日)
『遠い世界』『彼女と彼女の猫』『ほしのこえ』
―アマチュア時代からデビュー作まで
第2回 9月1日(木曜日)
『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』
―回顧=懐古される青春の記憶
第3回 9月15日(木曜日)
『星を追う子ども』『言の葉の庭』
―神話的世界と古典への接近
第4回 9月29日(木曜日)
『君の名は。』
―“半分”が“半分”と出会う物語
第5回 10月6日(木曜日)
『天気の子』
―規範を逸脱するということ
第6回 10月20日(木曜日)
『小説 すずめの戸締まり』
―新海誠の表現の“現在”
とき |
上記(全6回) |
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ところ | 公民館 3階講座室 |
定員 | 30名(申込先着順) |
申込先 |
市内在住・在学の学生 8月9日(火曜日)朝9時から |
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