都指定文化財(4)

更新日:2023年06月30日

(写真)都指定 天然記念物 谷保天満宮社叢

文化財分類種別

都指定文化財・天然記念物

所在地

国立市谷保5209

公開状況

公開

所有者・管理者

谷保天満宮

指定日

大正13年2月

概要

谷保天満宮は、国立市の南、多摩川を望む立川段丘の縁にあります。その由来について『武蔵国多磨郡谷保村天満宮略縁記』は、菅原道真の第3子三郎がここに流され、三郎殿を建立したこと、また、はじめ本宿村の南天神島というところに創建され、津戸三郎為守が霊夢を見て現在地に遷したこと等を伝えています。

 社叢とは、いわゆる鎮守の森のことです。17世紀のある時期まで甲州街道は、谷保のあたりでは立川段丘の下を通っていましたので、天満宮の本殿・拝殿は、街道に面し、南向きに建てられています。

甲州街道が段丘上を通るようになると、人の流れも変わり、参道は駅や甲州街道側からこの鎮守の森を抜け、本殿に向かうようになりました。

かつては谷保天満宮を取り囲んで、杉を主体とする鬱蒼とした森が広がっていました。現在は、ケヤキ、ムクノキ、エノキなどが優先する林となっていますが、河岸段丘の豊富な湧水が流れ、神社に風格を添えています。

関連情報

三田氏館跡

(写真)都指定 旧跡 三田氏館跡の写真

文化財分類種別

    都指定文化財・旧跡

所在地

    国立市谷保6003ほか

公開状況

    公開

所有者・管理者

    個人

指定日

    昭和19年3月

概要

 「城山」は、比高差8メートルほどの青柳段丘崖をうまく利用してつくられた中世の居館跡です。土塁と空堀により方形に曲輪がつくられた「方形館」の特徴をもつもので、およそ14世紀以降につくられたものと考えられます。

 城主については『江戸名所図会』や『新編武蔵風土記稿』によれば「津戸三郎為守」、大正13(1924)年の『谷保村郷土誌』によれば「三田県主壬生朝臣貞盛」であるなど、諸説があります。

 城山は、春はニリンソウ、夏はキツネノカミソリといった花々が見られ、美しい環境を今も残しています。

関連情報

伊藤単朴墓

旧跡伊藤単朴墓

文化財分類種別

都指定文化財・旧跡

所在地

国立市青柳3丁目26-34

公開状況

公開

所有者・管理者

個人

指定日

昭和19年3月

概要

 伊藤単朴(本名・半右衛門)は、延宝8(1680)年江戸石町に生まれ、宝暦8(1758)年当地で他界した江戸時代の談義作者です。

 その半生を青柳で過ごし、文筆活動に取り組みました。単朴は生涯に、『教訓雑長持』、『里俗教談・銭湯新話』、『教訓差出口』、『不断用心記』などの書物を著しました。その作風は教訓的な内容で、民衆教化のために貢献したと言われています。

関連情報

旧本田家住宅

本田家住宅主屋
本田家住宅表門

文化財分類種別

都指定有形文化財(建造物)

所在地

国立市谷保5122番4

公開状況

特別な期間を除き非公開(表門は道路からご覧になれます)

所有者・管理者

国立市

指定日

令和2年3月16日
平成23年10月28日国登録有形文化財(建造物)、都指定文化財指定により解除

概要

本田家は過去帳・家伝によると、初代定経までは上毛白井(群馬県)にあり、2代定寛の時に川越へ移住し、4代定之の時、寛永年間(1624から1644)に現在地に移ったとされています。
江戸中期までの本田家は、馬の調教や獣医を家業とし、幕府や広島藩に勤仕するほどの家柄でした。その後、遅くとも9代までには漢方医に転じ、それ以降の当主は、代々名主や年寄として村政にたずさわりました。

主屋

木造平屋建、入母屋造、茅葺(鉄板仮葺)、建築面積258.32平方メートル

建築当初の間取りは、ダイドコロの土間部分と、表にヒロマ・ナカノマ・デイ、裏にカッテ・オヘヤ・オクの床上部分から構成される、「食違い六間取り」と呼ばれる平面形式です。

建築年代を直接示す資料は見つかっていませんが、享保16(1731)年の祈祷札が残っていることから、それ以前に建てられたものと考えられます。喰違形は六間型形式をもつ民家建築の中では最初期に位置づけられ、当主屋は、名主階層の格式をもった江戸時代中期の住宅として、民家史上重要な建造物です。

表門(薬医門)

木造一間薬医門、銅板葺、間口2.5メートル、両袖塀付

もとは主屋正面に建っていましたが、昭和7年、甲州街道拡幅に伴い、現在の敷地南東隅に移築されました。

建築年代を直接示す資料は見つかっていません。建築様式から、江戸時代末期に建てられたと考えられます。

当薬医門は屋敷の門構えとして、武家屋敷門に匹敵する格式をもつものであり、江戸時代における名主階層の屋敷構成をみる上で重要な建造物です。

関連情報

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 教育部 生涯学習課 社会教育・文化芸術係



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