下水道の役割・仕組み
下水道の役割
下水道は私たちの生活の中でどのような役割を果たしているのか。
下水道は縁の下で皆さんの生活を支えているため、身近にあるのに見えにくく、下水道のありがたみを実感することは少ないと思います。
そこで、もし下水道が無かったらどうなるか考えてみます。
もし下水道がなかったら
その1 衛生環境が悪くなる
台所や洗濯場などで出る生活排水や、トイレから出る汚水が処理されず、下水管を通ることがないと、そこに汚水が溜まり、悪臭がしたり、蚊、ハエなどが発生し、病気の原因になるなど不衛生な生活環境となってしまう。
その2 雨水が溢れてしまう
雨が降ったとき、その雨水がすばやく下水管を流れていかないと、アスファルトで固められた道路には行き場を失った雨水が大量に溢れ、宅内への浸水や交通網がマヒしてしまう。
その3 自然環境が汚染されてしまう
生活の中で出る汚水が処理場で処理されずにそのまま川や海へと流れてしまうと、環境汚染が進んでしまい、美しい自然が破壊されてしまいます。
つまり下水道は生活環境を衛生的に保ち、また水害や環境破壊を未然に防ぐという役割を持っています。
下水道の仕組み
国立市では大部分の地域で雨水と汚水をひとつの下水道管に集め、まとめて流す合流方式をとっています。市の南東部では地理上の都合から分流方式をとっています。分流方式は雨水と汚水を別々に集め、雨水はそのまま多摩川へ、汚水はポンプ場に入り、水再生センターへと流れ処理してから多摩川に放流されています。
以下詳しく見ていきます。
生活排水が再び川へと戻っていくまで
宅地内/個人管理
- 生活で汚水が出る
汚水とは
トイレやお風呂、台所などから出る生活排水のこと。 - 宅地内排水管
- - 宅地内ます
「ます」とは
排水管の管理は、地底に埋められた排水管を取り出して中をのぞいたりということはありません。「ます」を排水管の合流地点や曲がり角に設置して、「ます」から排水管の点検・管理をしています。
宅地内のますや排水管は個人の所有物ですので、自己管理となります。 - 宅地内排水管
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公道等/市の管理
- 公共ます公共ますの役割
公共ますは、宅地と公道の境に置かれ、公道を通る下水道本管と宅地内の排水管を繋ぐ役割をは果たします。
公共ますの管理は市が行います。 - 取り付け管
- - 公共下水道本管水再生センターまでの運搬
下水道の排水は下水道管にわずかに勾配をつけて、高いところから低いところへという自然の流れを作ることによって水再生センターまで運搬されています。また、場合によってはポンプ場を経由してから水再生センターへ運搬します。 - ポンプ場ポンプ場の役割
下水道管に勾配をつけるやり方だけでは、より深く地中に掘り下げなければなりません。そこで、途中にポンプ場を設け、圧力で送り出すことによって下水道管の位置を引き上げ、適切な管理ができるようにします。
都・国の管理
- 水再生センター処理の仕方
合流式では通常は水再生センター(処理場)で汚水又は汚水を含む雨水が処理されています。しかし、強い雨が降ると雨水で薄められた汚水の一部が多摩川へ放流される仕組みになっており、水質汚濁や水辺環境を悪化させる原因となっています。 - 川へ
水再生センターできれいにした水を放流します。
この記事に関するお問い合わせ先
都市整備部 下水道課 業務係
住所:186-8501 国立市富士見台2-47-1 国立市役所 3階(47番窓口)
市役所のご案内
電話:042-576-2111(内線:182、183)
ファクス:042-576-0264
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更新日:2023年06月30日