麻しん(はしか)について

更新日:2024年03月26日

麻しん(はしか)患者の発生について

国内で麻しん(はしか)患者が発生しています。世界にはまだ麻しんが流行している国・地域があり、海外からの輸入例を発端として、国内でも集団発生することがあります。

麻しんとは?

病原体は、麻しんウイルス(measles virus)です。

空気感染が主たる感染経路ですが、その他に、患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛まつ感染」、およびウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」もあります。

発症した人が周囲に感染させる期間は、発しんが出現する4日前から発しん出現後4日から5日くらいまでです。なお、感染力が最も強いのは発しん出現前の期間です。

感染力はきわめて強く、麻しんに対する免疫を持っていない人が、感染している人に接すると、ほぼ100%の人が感染します。

麻しんの症状

感染しても発症しない不顕性感染はなく、全て発症します。典型的には、約10〜12日間の潜伏期間の後、38℃程度の発熱及びかぜ症状が2〜4日続き、その後39℃以上の高熱とともに発しんが出現します。主な症状は、発熱・発しんの他、咳、鼻水、目の充血などです。

特別な治療はなく、対症療法が行われます。

また、合併症として、肺炎、中耳炎、稀に、脳炎、失明等があり、肺炎や脳炎は、重症化すると死亡することもあります。

修飾麻しん:過去のワクチン接種の効果が弱まった場合など、麻しんに対する免疫が不十分な状態の人が感染した場合、軽症で非典型的な症状になることがあります。例えば、潜伏期が延長する、高熱が出ない、発熱期間が短い、などです。感染力は弱いものの、周囲の人への感染源になるので注意が必要です。

一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

予防のポイント

麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの予防接種が最も有効な予防法といえます。

定期接種の対象年齢の方々(1歳児、小学校入学前1年間の幼児)は積極的勧奨の対象ですが、定期接種の時期にない方で医療・教育関係者や海外渡航を計画している方も、麻しんの罹患歴や予防接種歴が明らかでない場合はかかりつけの医師にご相談ください。

麻しんが疑われるとき

麻しん患者と接触した後に発熱や発しん、咳、鼻汁、目の充血などの症状が出て、麻しんが疑われる場合には事前に医療機関にそのことを電話連絡してから受診してください。

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 健康まちづくり戦略室 保健センター



住所:186-0003 国立市富士見台3-16-5 保健センター1階
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​​​​​​​電話:042-572-6111
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