野鳥との接し方について
カラス・ドバト(ハト)など、都市部に生息する野鳥については、特に繁殖期となる春から夏にかけて、市にも多くのご相談をいただきます。基本的には自然との接し方として、なるべく介入せず、見守る姿勢を取っていただくことが大切になります。その上でよくあるご相談内容について、下記をご参考になさってください。
ドバトがベランダに巣を作った(ヒナ/卵がいる)
・巣に卵やヒナがいる場合、鳥獣保護管理法により許可なく撤去することができません。ヒナが巣立つまで待つか(孵化から1カ月ほど)、撤去許可を有する専門業者に対応を依頼してください。
・卵やヒナがおらず、親鳥も巣から離れているタイミングであれば、許可を有さずに巣を撤去することができます。現場には様々な細菌や寄生虫が発生していることが想定されるため、清掃する際はビニール手袋やマスクを着用するなど、特に糞には直接触れないよう注意してください。
・ドバトが巣作りをする時期は3月から5月といわれ、この時期に巣を作らせない、作り始めた時点で壊すことが何より大切です。一回壊してもまた作られることがあるので、根気よく壊し続けてください。何回か壊せば、多くの場合は諦めてよそへ移っていきます。特に、マンションのベランダ等は注意が必要です。以下を参考に、対策してください。
- ベランダの風通しをよくし、人が生活している気配を伝える。
- 隠れて巣を作れそうな場所をふさぐ。(洗濯機や室外機の隙間、植木鉢など)
- 市販の木酢液やクレゾール石けんなどで清掃しておく。
他にも、ネットやバードスパイク(鳥よけのトゲトゲ)など、様々な防除グッズがあります。
野生のヒナが落ちている
・野鳥のヒナ(特に4から6月の巣立ったばかりのヒナ)は、私たちが考えている以上に飛べない状態で巣立ちます。飛び方や餌の取り方を親から教わる中で、地面に降りていることがよくあります。 大半は人間が干渉する必要のない元気なヒナのため、保護する必要はありません。 近くに親鳥の姿が見えなくても、基本的にはヒナのもとへ戻って世話をします。人間がヒナの近くにいると、親鳥はヒナに近寄れませんから、そのままにしてその場をそっと離れましょう。
・なお、産まれて間もないヒナが巣から落ちてしまうことも稀にあります。こうした場合、元通り巣に返すことは難しく、市が保護することもできません。自然界でも全てのヒナが成鳥になれるわけではなく、病気やケガで死んでいくもの、他の動物の餌になるものもたくさんいます。ヒナの生命が他の生き物へ受け継がれていくことは、自然の生態系の中でとても重要なことなのです。
ケガした野鳥を見つけた
・厳しい自然環境の中で生きている野鳥は、様々なことが原因で弱ったり、うまく飛べなくなることがあります。かわいそうだからといって無理に保護しようとするとかえってストレスとなり、さらに衰弱させる要因となる場合がありますので、ケガした野鳥を見つけてもそのまま様子を見守るようにしましょう。
・なお、生活環境や生態系に恒常的に被害を与えている野鳥以外で、交通事故等の人為的要因で傷つき、かつ、治療により野生復帰可能な場合は、東京都が派遣する鳥獣保護管理推進員が引き取る可能性があります。下記の連絡先まで、お問い合わせください。
●東京都多摩環境事務所自然環境課鳥獣保護管理担当 電話:042-521-2948
この記事に関するお問い合わせ先
生活環境部 環境政策課 環境政策係
住所:186-8501 国立市富士見台2-47-1 国立市役所 1階(16番窓口)
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更新日:2025年07月03日