平成18年 旧国立駅舎の解体・保管

更新日:2023年06月30日

ほぼ元の場所に木造で復原するため、国立市が部材を保管しています

皆様に親しまれ、愛され続けてきた三角屋根の国立駅舎は、平成18年10月8日(日曜日)の夜に80年7か月という歳月のなかで、ふるさとの合唱を聞きその役目を終わりました。

旧駅舎は、10月10日より電気設備等の付帯設備から撤去が始まり、南側のひさし、東側の平屋建ての下屋が10月中に解体撤去されました。

解体されたレールの柱、梁、鉄骨トラス梁は保管してあります。11月に入り、三角屋根駅舎本体の部分に足場が架けられ、内部や外部の仕上げ材が撤去され、木造の骨組みが徐々に現われてきました。柱や梁は当初材のほか、改造や補強のために新しくされた部材もありました。また、壁、屋根材等のサンプルの採取も行なっています。

文化財として指定された理由として、「基本的な構造、いわゆる軸組み、小屋組みがよく残っている。明治から大正期にかけての典型的な構造技法であるキングポストトラス等、技法的、技術的に重要である。」とあります。

11月の末になり、この小屋組みのキングポストトラスが姿を現し、部材の重みのあるくすんだ色への移り変わりが長い歳月の象徴であり、重厚さを際立たせています。また、合掌(三角屋根の斜めになっているもの)材の材質は、ヤニが出ていたことから松材であると思われます。

三角屋根の小屋組み部分は正面の大きな部分から解体が始まり、その後、西側の部分へと移り、小屋組みの下部になる柱や梁が順次解体され、12月末には全て撤去されました。

部材は、将来復原できるよう全てのものに番号や記号が記され、市の保管庫に置いてあります。部材によっては老朽化や損傷により取り替える必要があるものもありますが、今後、その調査確認を行う必要もあります。

解体経過写真

(写真)南側ひさし
(写真)東側下屋部分
(写真)内部仕上げ材撤去後の壁
(写真)内部仕上げ材撤去後の天井
(写真)屋根セメント瓦
(写真)円形飾り窓周りのタイル
(写真)キヨスク跡から現れたタイル状の外壁
(写真)西側三角屋根 小屋組み
(写真)小屋組みの交差部分(右側が西側三角屋根)
(写真)小屋組みの詳細
(写真)正面三角屋根 小屋組み(西側)
(写真)合掌の使用材は松
(写真)正面三角屋根 小屋組み(東側)
(写真)正面三角屋根 小屋組み(棟部分)
(写真)正面三角屋根 小屋組み(南棟部分)
(写真)西側三角屋根 小屋組み(北側)
(写真)西側三角屋根 小屋組み解体中(北側)
(写真)正面三角屋根 小屋組み解体完了(東側)
(写真)部材の保管 1
(写真)部材の保管 2

この記事に関するお問い合わせ先

都市整備部 国立駅周辺整備課 国立駅周辺整備担当



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