国立市立第五小学校改築計画の変更について

更新日:2025年02月27日

1.国立市公共施設保全計画の位置付けについて

国立市では、市民サービスを低下させずに、安心安全な公共施設を将来に渡って提供するため、2014年度に公共施設の劣化状況調査を実施し、技術的見地から建築物のあるべき保全について検討を行い、2015年度に国立市公共施設保全計画を策定しました。

公共施設保全計画は、構造体の劣化状況調査におけるコンクリートの圧縮強度、コンクリートの中性化、鉄筋腐食及び目視調査の結果等による技術的見地から建築物のあるべき保全について検討した指標です。公共施設保全計画における建築物の残存耐用年数を参考値として活用しつつ、実際の事業遂行は社会情勢や市民サービスの視点を踏まえ、実施計画及び予算編成の中で決定することとしております。

 

2.国立市立第五小学校改築について

第五小学校は、校舎棟が1965年に建設され、上記の劣化状況調査おいて、躯体コンクリート内の鉄筋に錆が発見されました。公共施設保全計画では健全な鉄筋コンクリート造の建物の目標使用年数を80年に設定しており、鉄筋の錆は躯体強度に多大な影響を及ぼす要因になり得ることから、第五小学校の目標使用年数を60年に短縮し、構造体の耐用年を2025年までとする評価行いました。

一方、公共施設を有効活用する観点から、既存施設をなるべく長期で使用することが望ましいといえます。また、公共施設保全計画は財政負担の平準化についても検討を行った計画となっており、本計画策定後に生じた事項として、新給食センター整備において衛生環境向上等の観点から保全計画上の残存耐用年数より改築を早期に行うこととなり、第二小学校改築では新型コロナウイルス感染症の影響及び国立市まちづくり条例上の手続きのため計画を延期することとなりました。

上記の経過から公共施設保全計画と異なる時期に改築を行ったことに伴い、改築の間隔が狭まる状況となったことから、公共施設保全計画にある上記1の考えに則り、第五小学校の改築時期を再度精査するため、鉄筋の錆について今年度の10月に詳細調査を行ったところ、躯体コンクリートの中性化が鉄筋位置まで進行していなかったことから、外的要因により発生した錆ではなく建設当初のものと推定できました。よって、第五小学校の鉄筋の錆が腐食膨張で生じているものではないことが分かったため、2014年度時点で60年に短縮した目標使用年数を80年に改めることができます(最大20年間延長)。以上を踏まえ、第五小学校の改築時期を見直すことといたしました。

なお、これまで第五小学校の保全対応は、変更前の改築時期を想定して内容を精査していたため、既存建物を引き続き使用するにあたり児童の安全な学習環境の整備等の観点から必要となる非構造部材耐震化対策に着手する予定として進めてまいります。

 

3.第五小学校関係者への説明について

今後、第五小学校改築時期の見直しについて、2023年1月以降順次、学校関係者、保護者、地域団体等へ周知を図ってまいります。

 

4.国立市学校施設整備基本方針の見直しについて

来年度より学校の更新に当たってのグランドデザインを示す国立市学校施設整備基本方針の見直しを予定しており、第五小学校の改築時期を含めて、対象施設、実施時期等を、政策部門と協議・整合を図りながら、整理してまいりたいと考えております。

また、学校施設整備基本方針の見直しに当たっては、第二小学校改築事業おいて課題となった点についても検討を進めてまいります。

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 教育部 教育総務課 教育施設担当



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