市登録有形・書跡 典籍(3)

更新日:2023年06月30日

扁額「梅香山」「安楽寺」

文化財分類種別

市登録有形文化財・書跡典籍

所在地

国立市谷保5209 谷保天満宮

公開状況

公開(公開日程に関しては谷保天満宮にお問い合わせください。)

所有者・管理者

谷保天満宮

登録日

平成16年4月1日

概要

この扁額は、谷保天満宮の別当寺として天満宮の北側に置かれていた梅香山安楽寺の扁額です。
どちらも長さ132.0センチメートルを数え、黄檗宗隠元禅師の高弟である悦山道宗による墨書です。
安楽寺は既に廃仏毀釈により廃寺となっていることから、資料があまり残っておらず、安楽寺を物語る資料としても非常に貴重です。

 

 

本田家旧所蔵篆刻印

写真・本田石庵作刀篆刻印

本田石庵作刀印「偶来松樹下高枕石頭瞑山中無歴日寒盡不知年」

写真・本田谷庵作刀篆刻印

本田谷庵作刀印「穆如清風」(写真は両面彫り印「穆如清風」印「江上之清風山間之明月」のうちの片面)

文化財分類種別

市登録有形文化財・書跡

員数

1,230顆

所在地

国立市谷保

公開状況

非公開

所有者・管理者

国立市

登録日

平成29年4月1日

概要

本田家は国立市谷保で江戸時代より地域の発展に貢献し、また医者、文人としても活躍した家柄です。本田家には、近世から現代に至るまでの膨大な資料が所蔵されており、中でも資料の中核をなす篆刻印は、14代当主の本田石庵(せきあん)と15代当主の本田谷庵(こくあん)が作刀、収集したものを主とし、同時代に活躍した篆刻家の作品も含まれます。
篆刻印が一箇所にこれだけ質、量とともに備えられていることは、全国的にも類例が少なく貴重な資料です。
近世から現代にかけての文人文化の継承の様相を知ることができ、また、多摩地域における文化交流についても研究していく資料になります。

 

本田家旧所蔵大幟附揮毫録

本田家大幟1

「菅聖廟神事」(嘉永2年)

本田家大幟2

左「梅花似照星」 右「月曜如晴雪」(弘化4年)

本田家揮毫録

揮毫録

 

文化財分類種別

市登録有形文化財・書跡

員数

3枚 附1冊

所在地

国立市谷保

公開状況

非公開

所有者・管理者

国立市

登録日

平成30年4月1日

概要

3枚の幟旗は、下谷保村の名主だった本田家旧蔵で、いずれも長さ10m前後の大きなものです。11代当主の本田覚庵(かくあん)が揮毫(きごう)したもので、嘉永2(1849)年、弘化4(1847)年の年号があります。

附の揮毫録は、天保3(1832)年から元治2(1865)年頃にかけて、10代当主昂斎(ごうさい)と覚庵が、各地から依頼を受けた幟旗等の揮毫文を記したものです。

本田覚庵は、幕末の下谷保村で名主・村医者として活躍する一方、多摩地域を代表する漢詩家・書家という文人の側面を持ち、特に大きな字を書く大((たい))書((しょ))家((か))として著名であったことが知られています。揮毫録からも、市域だけでなく広範囲から依頼を受けていたことが分かり、覚庵が書家として知れ渡っていたことがうかがえます。

また大幟は昭和4年以前、下谷保の氏子が谷保天満宮の祭礼の折、甲州街道沿いに掲げ、祭礼後は書き手である本田家に保管されたと言われています。本田家が地域から「書家の家」として認識されていたことを示す資料でもあります。

本田家の書家・文人としての足跡を伝えるとともに、地域文化史的にも重要な資料です。

 

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 教育部 生涯学習課 社会教育・文化芸術係



住所:186-8501 国立市富士見台2-47-1 国立市役所 3階(45番窓口)
市役所のご案内
電話:042-576-2111(内線:323)
ファクス:042-576-3277
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