国指定文化財(3)
木造獅子狛犬
文化財分類種別
重要文化財 彫刻
所在地
国立市谷保5209
公開状況
公開
所有者・管理者
谷保天満宮
指定日
昭和23年4月27日
概要
木造、漆箔、玉眼、像高54.3センチメートル
狛犬は獅子頭とともに村上天皇の時代に造られたと伝えられるもので、それぞれ内側の前足を曲げ、体を正面側に捻る動きのある姿勢で、飄逸な表情とともに、中国宋時代の獅子像の影響が伺われます。ひげは銅線を植えて表現していた痕跡があります。
製作は13世紀後半と考えられます。漆箔の下地が建治元年(1275)銘の扁額と似通うことから、これに近い時期が想定されます。
木造扁額 額文「天満宮」
文化財分類種別
重要文化財 工芸品
所在地
国立市谷保5209
公開状況
公開
所有者・管理者
谷保天満宮
指定日
昭和25年5月30日
概要
木製刻字
縦66.2センチメートル 横49.4センチメートル
鎌倉時代 建治元年(1275年)
「天満宮」と草書体で揮毫した文字を、板に刻んで布張りにしたもので、鎌倉時代の扁額として極めて貴重なものです。
裏面右下に「建治元年乙亥六月廿六日乙丑書之」、左下に「正三位藤原朝臣経朝」と記されています。
筆者の経朝(1212から76年)は世尊寺家第九代。中納言藤原頼資の三男で、第八代の行能に嫡子がなかったため、その養嗣子となりました。願文の清書などの活躍が知られ能書として高名です。
石棒 附土器残欠 東京都緑川東遺跡出土
文化財分類種別
重要文化財 美術工芸品(考古資料)
所在地
国立市谷保6231くにたち郷土文化館
公開状況
公開
所有者・管理者
国立市・くにたち郷土文化館
指定日
平成29年9月15日
平成26年4月1日市指定有形文化財(考古資料)、国重要文化財指定により解除
概要
緑川東遺跡第4次調査(平成24年6月から7月実施)で検出された、敷石遺構から出土しました。約4000年前、縄文時代中期末葉から後期初頭の大形石棒が4本完形で、中央に空間を挟んで、石棒が2本ずつ対峙するように並んで出土しました。4本すべてが1m以上の大形のものです。
石棒は土偶と並ぶ、縄文時代の「まつりごと」に用いられる石製の道具です。通常、石棒は被熱していたり、破損していたりする事例が多く、緑川東遺跡のように、ほぼ完形で4本も出土した例は、国内では初めてです。
ほぼ完全な形の石棒が4本並べて置かれた状態で出土したことから、縄文時代の石棒祭祀の具体的なあり方を考える上で、その学術性には極めて高い価値があると評価されました。
また、同じ敷石遺構の覆土から出土した多数の土器のうち、深鉢形土器2個体と、赤彩された土器片1点の3点が、附(つけたり)として重要文化財に指定されました。石棒が並置された時期を示すとともに、在地の土器の成立や縄文時代における朱の利用を示す最古級の事例として重要な資料です。
なお、国立市が所有する文化財として、初の重要文化財指定となります。
この記事に関するお問い合わせ先
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更新日:2023年06月30日