くにたち公民館70周年 公民館館長あいさつ
「70周年の節目に」
国立市公民館・館長 清水周
くにたち公民館は1955年11月3日に開館しました。この公民館は、行政の計画で設立されたというよりもむしろ、町制施行に伴う町名問題や文教地区指定運動を経た市民が、集い、学ぶ場所を求め、市民の声が基となって誕生した施設です。この市民が主体となって活動する自発的な姿勢こそ、開館以来70年経過した今も国立市民の伝統となっています。
70周年を迎える2025年においても、記念事業は本年5月にスタートした「70周年事業をともに考える会」という市民主体の会議体が中心となり、各種の取り組みを企画・運営しております。
また、70周年記念イベントにおいては、「ともに生きる、ともに学ぶ ということはどういうことか」をテーマとして掲げました。これは「ともに考える会」で議論を重ねて決めたテーマです。国立市公民館が、1955年11月3日の開館以来ずっと、個人のなかで完結する学びだけではなく、仲間と出会い、地域で学び、つながっていく、まさに、「ともに学ぶ」という連綿と続いてきた営みの意義を、改めて確認していくことを意図しております。
私たちの学びにおいても、オンラインやSNS等の普及により個人の学びは身近に便利になってきた一方で、ともに学び、他者の意見に耳を傾ける、他者と意見を交わし、対話を通じて学びを深める、そうした学びの喜びを実感する機会が減ってきたのではないか、そんな風にも感じます。
国立市公民館として、この70周年の節目に改めて、「ともに学ぶ」意味を捉えなおすきっかけとしていきたいと考えています。今後とも国立市公民館を何卒よろしくお願いいたします。





更新日:2025年10月31日