多様な性、セクシュアル・マイノリティ

更新日:令和4年11月11日

最近は、テレビなどでLGBTの話題が取り上げられたり当事者の方が登場したりすることが、多く見られるようになりました。しかし、LGBTなどのセクシュアル・マイノリティの方は、最近になって突然現れた存在でも、テレビの中の存在でもありません。差別や偏見のある社会の中で、本人が言えない/言わないために「見えていない」だけで、皆さんの周りにも確かに存在し、ずっと暮らしています。国立市はセクシュアル・マイノリティの方が抱える課題の解消に取り組み、性別、性的指向、性自認にかかわらず、またカミングアウトをするかしないかにかかわらず、だれもが自分らしく安心して暮らせるまちづくりをめざしています。

SOGI

性的指向と性自認(Sexual Orientation & Gender Identity)を合わせた言葉で、ソジまたはソギと読みます。特定の人を指す言葉である「LGBT」に対して、「SOGI」はすべての人にあてはまる性のあり方を表します。

性的指向

異性を対象とする異性愛、同性を対象とする同性愛、男女両方を対象とする両性愛、いずれも対象としない無性愛等の人の恋愛や性愛がどのような性を対象とするかを示す概念。

性自認

自分が女性又は男性であるか、その中間であるか、そのどちらでもないか、流動的であるか等の自らの性に対する自己認識。

性分化疾患

性分化疾患とは、性染色体や性腺等が、典型的な女性または男性の形態をとらない様々な先天性疾患の総称です。性分化疾患でない方の性自認が多様であるのと同様に、性分化疾患である方の中にも自身を中性や男女どちらでもないと捉える方もいます。しかし、多くの当事者は自身の性別と性自認が一致していると認識しており、男女の中間や第3の性であるといった誤解や偏見に困惑しているといわれています。インターセックス(Intersex:間性)としてLGBTIと括られることもありますが、こういった誤解や偏見につながるといったことから、抵抗を感じる当事者や支援者の方もいます。

アウティング

他者の性的指向や性自認等を本人の意思に反して暴露することをアウティングといいます。本人の大切な居場所や生命を奪いかねない重大な人権侵害であり、国立市は条例で禁止しています。平成27年(2015年)8月には、国立市にある一橋大学法科大学院に通う学生が、同性愛者であることをLINEのグループトーク内で同級生に暴露され、校舎から転落死するという痛ましい事件がありました。

アライ

英語で同盟や支援を意味するAllyから、セクシュアル・マイノリティ当事者に対して理解し支援する人をアライといいます(注)。当事者であることが一見してわからないように、アライであることも見た目ではわかりません。そのため、当事者を理解して支援の気持ちを積極的に表明することは、当事者が安心して暮らせる環境をつくるための第一歩です。支援の気持ちを表明した上で、当事者に寄り添い、支援の行動につなげていくことが大切です。

(注)セクシュアル・マイノリティ以外の様々なマイノリティに関して用いられることもあります。

レインボーフラッグ

レインボーフラッグは、セクシュアル・マイノリティの尊厳と社会運動の象徴として用いられる、性の多様性を表す6色の虹の旗です。支援の気持ちを表すために、レインボーカラーやレインボーグッズが使われることもあります。

レインボーフラッグを持つ永見市長(東京レインボープライド2019)

多様な性、セクシュアル・マイノリティに関する国立市の主な取り組み

年月 取り組み内容

備考(講師等の肩書は当時のものです)

平成15年(2003年)4月 投票所入場整理券の性別表記廃止(東京都知事選) 以降、職員採用試験申込書(H15.5)、印鑑登録証明書(H15.7)の性別欄を廃止するなど、帳票類の性別記載を順次見直し。
平成26年(2014年)2月

人権講座

同性結婚 -「オトコとオンナ」だけじゃない結婚のかたち-

主催:公民館

講師:杉井静子さん(弁護士)、杉山文野さん(NPO法人ハートをつなごう学校代表)

平成26年(2014年)12月

青年講座

「ありのままの自分」を生きられる社会をめざして

主催:公民館

講師:藥師実芳さん(NPO法人ReBit代表理事)

平成27年(2015年)2月

LGBT庁内研修

以降毎年度実施し、市職員、教職員、市議会議員が受講。

講師:原ミナ汰さん(よりそいホットライン専門ラインコーディネータ)、熟田桐子さん(心理カウンセラー)、南和行さん(弁護士)ほか

平成27年(2015年)3月 映画「カミングアウト」上映会・講演

主催:公民館

講師:犬堂一利監督

平成28年(2016年)3月

人権講座

セクシュアル・「マイノリティ」とはだれか -子どもの性の“あいまいさ”と大人ができること-

主催:公民館

講師:五十嵐舞さん(一橋大学大学院生)、大島岳さん(一橋大学大学院生)

平成28年(2016年)3月 LGBT研修受講者バッジを作成  
平成28年(2016年)4月 国立市第5次男女平等・男女共同参画推進計画策定 「多様な「性」を認め合える社会」を基本目標の一つとする
平成28年(2016年)6月 映画「ハーヴェイ・ミルク」上映会  
平成29年(2017年)2月

LGBTシンポジウム

-私だけの色・あなただけの色-

講師:原ミナ汰さん(NPO法人共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク代表理事)

パネリスト:エスムラルダさん(ライター、脚本家、ドラァグクイーン) ほか

平成30年(2018年)1月 「国立市女性と男性及び多様な性の平等参画を推進する条例」制定記念シンポジウム

講師:谷川由起子さん(国立市男女平等推進市民委員会委員)、永田龍太郎さん(渋谷区総務部男女平等・ダイバーシティ推進担当課長) ほか

平成30年(2018年)4月 国立市女性と男性及び多様な性の平等参画を推進する条例を施行

アウティングの禁止を盛り込んだ全国初の条例

平成30年(2018年)5月 東京レインボープライド2018ブース出展 自治体の出展は渋谷区に続き2番目
平成30年(2018年)5月 くにたち男女平等参画ステーション開設 SOGI相談などの各種相談支援を開始
平成30年(2018年)7月

くにたち男女平等参画ステーションオープニングイベント

「SOGIって何?」 ほか

講師:鈴木茂義さん(公立小学校非常勤講師) ほか

平成31年(2019年)2月 意見交換会「知りたい!LGBT・SOGIのこと」 講師:丸山真由さん(「多様性を対話する。lag」主宰)
令和元年(2019年)4月 東京レインボープライド2019ブース出展  
令和元年(2019年)7月 多様な性と人権に関する市民意識調査実施 多様な性と人権に関する市民意識調査 報告書 (PDF:4.5MB)
令和元年(2019年)11月 国立市教育フォーラムにて、映画「カランコエの花」上映会、パネルディスカッション ほか パネリスト:鈴木茂義さん(公立小学校非常勤講師)、小林りょう子さん(LGBTの家族と友人をつなぐ会)
令和2年(2020年)9月 市議会にて「国勢調査における同居同性カップル数集計公表に関する意見書」可決 国勢調査における同居同性カップル数集計公表に関する意見書 (PDF:163.3KB)
令和2年(2020年)9月 「国立市長、葉山町長といっしょに考える みんなのためのレインボー国勢調査 オンライン懇談会」参加 主催:一般社団法人「Marriage For All Japan —結婚の自由をすべての人に」 ほか
令和2年(2020年)12月

人権週間トークセッション

一人ひとりの「らしさ」を大切にしあえるまちへ -SOGIハラ・アウティングのない社会とは-

講師:松岡宗嗣さん(一般社団法人fair代表理事)、山下敏雅さん(弁護士)
令和3年(2021年)3月 多様な性を尊重するまちづくりのための職場におけるガイドライン作成

多様な性を尊重するまちづくりのための職場におけるガイドライン (PDF:2.6MB)

監修:定禅寺かるまさん(国立市LGBTアドバイザー)

令和3年(2021年)4月 くにたちパートナーシップ制度開始

事実婚も制度の対象とするのは都内初。市外在住の市内在勤・在学者を対象とするのは全国初。

令和3年(2021年)4月 市職員の休暇、扶養手当、死亡退職手当について、同性パートナーを配偶者と同等扱いとする。 パートナーシップ制度の利用の有無を問わない取り扱い。死亡退職手当の適用は全国初。
令和3年(2021年)6月

くにたちレインボープロジェクト旧国立駅舎イベント

「一橋アウティング事件」「マイノリティになるってどういうこと?」  ほか

主催:くにたち男女平等参画ステーション・パラソル

協力:LGBTQ+ Bridge Network、澁澤塾

令和3年(2021年)7月8月

人権講座

立場の心理学「マジョリティの特権を考える」 -男性、異性愛、シスジェンダーがもつ社会の優位性-

主催:公民館

講師:出口真紀子さん(上智大学教授)

令和4年(2022年)1月 LGBTだけじゃない、性別の話

主催:公民館

講師:新井祥さん(漫画家)

令和4年(2022年)1月 「いのち」を守るということ -アウティングについて考える- 講師:松岡宗嗣さん(一般社団法人fair代表理事)、ハントンヒョンさん(日本映画大学准教授)
令和4年(2022年)1月

人権講座

"かぞく"のかたちを考える

主催:公民館

講師:小野春さん

令和4年(2022年)1月 人権視点からのセクシュアル・マイノリティ -そろそろ人権の話をしませんか- 講師:レイチェル・ダムールさん(ドラァグクイーン)、松中権さん(NPO法人グッド・エイジング・エールズ代表)、定禅寺かるまさん(国立市LGBTアドバイザー)
令和4年(2022年)5月 LGBTユースの居場所「にじーず多摩」開始 多摩地域9市連携事業
令和4年(2022年)6月 「国勢調査で同性カップル数を把握できるように求めるオンライン記者会見」に永見市長登壇 主催:レインボー国勢調査共同発起団体
令和4年(2022年)8月 「トランスジェンダーのリアル」パネル展  
令和4年(2022年)8月 「Business for Marriage Equality」に市長応援メッセージ掲載 婚姻の平等を求めるキャンペーン
令和4年(2022年)11月 「PRIDE指標2022」にてゴールド認定&レインボー認定獲得 自治体として全国初

東京レインボープライド2019にて、大人気のクニスタグラム

東京レインボープライド2019でのトークイベント「シゲせんせーとお話ししよう!」

くにたち男女平等参画ステーション・パラソルの取り組み

くにたち男女平等参画ステーション(愛称:パラソル)は、だれもが自分らしく暮らせるまちづくりをめざす男女平等参画推進の拠点施設です。平成30年(2018年)5月に開設し、市から委託を受けた事業者が運営しています。多様な性、セクシュアル・マイノリティに関する取り組みのほか、各種相談支援やDV防止啓発などにも取り組んでいます。詳しくはパラソルホームページをご覧ください。

 

くにたち男女平等参画ステーション・パラソル

SOGI相談(要予約)

ご自身のSOGIに悩む方やそのご家族のほか、カミングアウトを受けて悩んでいる方などからのご相談を、専門相談員がお聞きします。プライバシーは厳守しますので、一人で抱え込まずに安心してご相談ください。

相談方法

電話・面談(1人50分)

相談時間

第4日曜日 14時から16時

第2火曜日 16時から18時

予約電話

042-501-6990

ふらっと!しゃべり場

ジェンダーやSOGI、生き方などについて、毎回テーマを変えて気軽に話し合う交流会を定期開催しています。

出張講座

学校や企業、地域の集まりへ、性の多様性・LGBT・SOGI講座などの出張講座をします。ご依頼をお待ちしています。

一橋大学の寄附講座「ジェンダー・セクシュアリティとライフデザイン」でお話をしました。(令和元年(2019年)11月)

情報発信

情報誌の発行、SNSやYouTubeへの投稿、パネル展示・講座など、情報発信しています。

パラソル情報誌vol.5

国立駅前くにたち・こくぶんじ市民プラザのショウウィンドウでの展示

くにたちレインボープロジェクト

市内・近隣地域の皆様と一緒に、だれもが自分らしく暮らせるまちづくりに向けて取り組んでいます。令和3年(2021年)6月には、大学生・卒業生の団体にご協力いただいて、旧国立駅舎でイベントを開催しました。ご協力いただける方を募集しています。

くにたちレインボープロジェクトのキャラクター「クニコーン」

一橋アウティング事件のミニ講座(協力:LGBTQ+ Bridge Network)

多様な性を尊重するまちづくりのための職場におけるガイドライン

多様な性について、国立市職員や公立小中学校の教職員が、正しい知識を持ち、適切な言動がとれるよう、また市役所で働く当事者にとって働きやすい職場環境を整えることを目的に、職場におけるガイドラインを作成しました。

基本的には市職員や教職員を対象としたものですが、市内の企業や教育機関、医療機関、各種団体等においても参考としていただけるよう作成しています。

 

多様な性を尊重するまちづくりのための職場におけるガイドライン(PDF:2.6MB)

関連リンク

国立市女性と男性及び多様な性の平等参画を推進する条例

PRIDE指標2022でゴールド認定&レインボー認定を受賞しました

LGBTユースの居場所(にじーず多摩)

くにたちパートナーシップ制度

くにたち男女平等参画ステーション・パラソル

※「用語解説」内のリンクは、ウェブリオが運営する辞書サイトの解説ページ(別ウィンドウ)に移動します。

お問い合わせ
政策経営部 市長室 平和・人権・ダイバーシティ推進係


住所:186-8501 国立市富士見台2-47-1 国立市役所 2階(31番窓口)
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電話:042-576-2111(内線:229、256)
ファクス:042-576-0264
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