国立第二小学校既存樹木の仮移植の安全対策について(令和5(2023)年9月14日追記)

令和5(2023)年8月17日につづく つながる〜くにたち みらいの杜プロジェクト様(以下「みらいの杜プロジェクト様」と言います。)と共同で実施いたしました既存樹木仮移植の施工及び安全対策に関する説明会について、配布資料、議事録を公開すると共に、本説明会の際にいただいたご意見も踏まえ、一層の安全確保を図る観点から、万が一の際の仮移植樹木の東側道路への倒木防止対策として、心配の声が届いている南側樹木、樹高が高い樹木、風のあおりを受ける等で道路側への傾きが懸念される樹木についてワイヤー等にて学校敷地側に引っ張りを掛ける措置を8月30日にみらいの杜プロジェクト様に施工いただきましたのでお知らせいたします。

現在、敷地東側の土留め擁壁について心配のお声をいただいております。擁壁の状態については教育委員会においても確認しており、仮移植樹木を敷地東側に置いたことによる変化はないと認識しておりますが、引き続き、定期的な確認等を行ってまいります。

また、台風13号の影響について、9月9日にみらいの杜プロジェクト様に現地確認を行っていただき、教育委員会も立ち合いを行いましたところ、仮移植樹木に特段の変化は見られない旨をご確認いただきました。

なお、国立市の道路管理部門においても、敷地東側の市道に異常がないことを9月8日に確認しております。

引き続き、みらいの杜プロジェクト様とも協力し、適切な安全対策に努めてまいります。

国立第二小学校(以下「二小」と言います。)の建て替えにおいては、記念樹の移植や敷地東側に既存樹木を生かした緑道を整備する等、既存の樹木をなるべく活用しながら、校舎配置の変更等に伴い、建て替えの支障となる樹木を更新する計画としておりますが、二小の児童の保護者を含む市民団体である「つづく つながるくにたち みらいの杜プロジェクト」様(以下「みらいの杜プロジェクト様」と言います。)から、既存樹木をなるべく残したいとのご意見をいただきました。

その後、令和5(2023)年5月1日付で「国立第二小学校改築マスタープラン」が示すコンセプトの一つ「自然とふれあい豊かな心を育てる」の具現化、実現したいイメージの一つである「樹木や芝生を大切にし四季折々の自然が感じられる環境」の整備、加えて子どもたちがSDGsに関してより理解を深め、環境教育の一助とすることを目的として「国立第二小学校改築に伴う樹木の移植・育成に関する協定」を締結し、令和5(2023)年5月に市民活動として敷地東側に約40本の樹木を仮移植いただきました。

現在、二小保護者の方等から仮移植を行った樹木について倒木が心配である旨のご意見をいただいております。本件に関して、みらいの杜プロジェクト様より今回の仮移植に当たり、安全対策について以下の報告を受けております。

●仮移植した樹木は、風倒木の危険を回避するため樹高を3から5mに剪定している。

●((注)令和5(2023)年10月18日、現況に合わせて記述を修正しました。)既存の樹木を支柱に互いに支え合うように、あるいは自立するように構造物の筋交(耐震強化のために使われる斜めに渡す鉄骨)にあたる杉の原木支柱で支え、根鉢が動かないよう周辺には木杭を打ち込み、かつ樹木同士がスクラムを組むよう原木を斜めに渡し、番線(太い針金)で固定し、倒れにくい構造にしている。

●敷地東側フェンスには触らないよう、仮移植帯は木杭と板でエリアを分ける。

教育委員会では、みらいの杜プロジェクト様に安全対策について確認すると共に、市内の造園業者の方に現地を見ていただき、根鉢の木杭、支柱による筋交いが行われ、結束に番線が使用されていることから、有効な安全対策が取られているとの所見をいただいております。なお、一番南側及び北側の仮移植樹木は支柱を追加する余地があるとの市内の造園業者の方からの所見を受け、7月23日にみらいの杜プロジェクト様による補強を実施していただき、市内の造園業者の方に有効性をご確認いただいております。

また、令和5(2023)年8月17日にみらいの杜プロジェクト様と共同で二小保護者及び近隣住民の方向けの既存樹木仮移植の施工及び安全対策に関する説明会を実施いたしました。(当日の配布資料及び議事録等は下記ページに掲載しています。)

本説明会にていただいたご意見も踏まえ、更に以下の取り組みを実施いたします。

●一層の安全確保を図る観点から、心配のお声をいただいている南側仮移植樹木を中心に高所より校庭側に向けてワイヤー及びロープ等を設置し、支柱を補強する工事を施工。

●仮移植樹木の状況をご確認いただけるよう、南東側工事現場入り口横の工事壁パネル(仮囲い)を一部透明なパネルに変更。また、工事壁パネル(仮囲い)壁面に仮移植樹木の情報を掲示。

上記の安全対策に取り組んでおりますが、児童の通学に当たり、仮移植樹木を含め通学路にご心配がある場合には、保護者のご判断で通学路の変更ができるよう学校と連携しております。

今後も児童の安全確保を前提に、地域と共にある学校となるよう、建て替え事業を進めてまいります。