旧本田家住宅

旧本田家住宅が東京都指定有形文化財に指定されました

令和2年3月16日、旧本田家住宅は東京都指定有形文化財(建造物)に指定されました。国立市が所有する文化財としては、初の東京都の指定文化財です。教育委員会では、本指定を受け本格的に復原工事に着手しています。
令和2年度 基本設計
令和3から5年度 実施設計・解体工事
令和5から7年度 復原工事(予定)

指定書

旧本田家住宅主屋と表門

主屋(しゅおく)

旧本田家住宅は、江戸時代期より国立市谷保に建つ由緒ある建造物です。
建造年代は特定されていませんが、室内に残る家作の安隠を祈願した祈祷札に享保16(1731)年とあり、それ以前に建てられたと考えられています。
主屋の建築当初の間取りは、食い違い六間型で六部屋から成り、都内においてこの形の遺構としては最古級のもので、屋根は入母屋造りに茅で葺かれ、近年は鉄板でおおわれていました。
江戸時代後期にはチャシツやサンジョウマが増築されるなど、歴代の本田家当主に守られながら経年してきました。昭和に入ってからは、出入りの大工と家屋の保存を相談しながら住み継がれ、今日を迎えています。

主屋外観

主屋外観

現況平面図

現況平面図

表門(おもてもん)

建築様式から幕末に建造されたと推定されており、屋根は切妻造銅板葺です。
馬に乗ったまま門をくぐれたとのことから、本田家では「オウマモン」と呼ばれ、近隣では「本田の門」とも呼ばれてきました。
昭和7(1932)年に甲州街道の拡幅工事に伴い、甲州街道沿い南向き敷地中央から現在の位置である敷地東南隅に移動しています。
戦後、屋根の茅葺の上にトタンをかけ、後に銅板に取り換える部分的修理はされましたが、大きな改築なく建築当時の姿を残したまま利用されてきました。

表門

表門

旧本田家住宅だより

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本田家旧蔵資料

旧本田家住宅と共に寄贈いただいた、江戸から近現代までの7万点にのぼる膨大な資料の一部について、ご紹介します。

旧本田家住宅イベント・メディア情報

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