【平成30(2018)年11月】永見市長がルッカ市を訪問しました

更新日:2023年06月30日

国立市は、イタリア共和国トスカーナ州ルッカ市との交流促進に向けて取り組んでいます。
国立市内の桜の子孫がルッカ市に寄贈された縁などにより、先方から交流の意向が伝えられたことがきっかけです。

ルッカ市側の交流の意思をあらためて確認することなどを目的として、平成30年11月6日から7日にかけて、永見市長がルッカ市を訪問しました。
この訪問を通じて、ルッカ市長をはじめルッカ市の方々とお会いし、交流を進めていく意思を確認しあうことができました。

訪問の様子を、写真をまじえてご紹介します。

(詳しくは「ルッカ市視察報告書」をご覧ください。)

ルッカ市のタンベッリーニ市長と

まず、ルッカ市庁舎を訪問し、アレッサンドロ・タンベッリーニ市長と意見交換を行いました。

タンベッリーニ市長は、近隣都市がフィレンツェ共和国などの支配下に置かれる中でも、ルッカ市が長年独立を保ち続けた歴史的経緯などについて丁寧に説明してくださいました。

永見市長も、国立市の魅力について資料や映像を用いて説明しました。
国立市が文化芸術に力を入れたまちづくりを目指していると聞き、タンベッリーニ市長もあらためて国立市との交流に賛意を示してくれました。

意見交換の後、タンベッリーニ市長が市庁舎であるオルセッティ宮殿を案内してくださいました。
中世の宮殿を基礎としながら16世紀に建造された市庁舎には、かつてルッカ市の中心産業が絹産業であったことを象徴するように、絹織物のテキスタイルが壁に装飾された部屋がいくつもありました。

特に、緑色のシルク生地で装飾された「Saletta Verde」(緑の部屋)は、今日では人前結婚式の場所として使用されています。
ルッカ市ではLGBT同士の結婚を認めており、教会を使用できないLGBTのカップルのために開放しているとのことでした。

ルッカ市営ホステルの庭で

交流のきっかけとなった国立市由来の桜は、2010年に日伊櫻の会からルッカ市に寄贈されました。
写真はルッカ市の市営ホステルの庭に植えられたもので、両市の交流の証です。

市壁
市壁の上に整備された遊歩道

ルッカ市の中心部を取り巻く1周約4kmの市壁は、中世のイタリアが都市国家群であったことを伝える遺構です。
各都市にこうした市壁が残っていますが、ルッカ市のように全体が残っているのは極めて貴重。
市壁の上は遊歩道として整備されており、大学通りの歩道との親和性を感じさせます。

プッチーニ博物館
ボッケリーニ音楽院

世界的なオペラの巨匠ジャコモ・プッチーニ生誕の地であるルッカ市は、プッチーニを中心とした音楽のまちづくりを推進しています。

プッチーニの生家は今ではプッチーニ博物館として人々に親しまれています。
当日は休館日でしたが、タンベッリーニ市長、プッチーニ財団のマッシモ・マルシーリ氏およびルイジ・ヴィアニ氏のご配慮により視察させていただきました。

また、ルッカ市が運営を担っているボッケリーニ音楽院も訪問し、国立音楽大学との単位交換留学など、具体的な提案をいただきました。

(以下のページで、プッチーニ財団のルイジ・ヴィアニ氏による寄稿をご覧になれます。)

ジャンルーカ先生、レムッキ副市長と

ルッカ・イタリア料理学院を訪問し、ジャンルーカ・パルディーニ校長先生と面会しました。
先生は、ルッカ市側の代理人として両市をつないでくださった交流の立役者です。

美味しいルッカ料理をいただきながら懇談し、ジャンル―カ先生、レムッキ副市長、永見市長がそれぞれ今後の交流に向けて挨拶を述べました。

国立市の桜の子孫はルッカ・イタリア料理学院にも植樹されています。

(以下のページで、ジャンルーカ先生による講演イベント「第8回ルッカを知る研究会」の様子をご覧になれます。)

カテリーナ・ロッキさんと

続いてルッカ・マンガ学校を訪問し、学校長のカテリーナ・ロッキさんとお会いしました。
カテリーナさんは日本への留学経験もあり、現在も毎年日本を訪れています。
若くして自分のマンガ学校を運営しているすごい方です。

ルッカ市では毎年大規模なコミックマーケット「ルッカ・コミックス&ゲームズ」が開催されます。
カテリーナさんは「ルッカ・コミックス&ゲームズ」にも出展しているほか、マンガ学校では日本から招聘した先生によるクラスなども開講しているとのことでした。

(以下のページで、カテリーナ・ロッキさんによる寄稿をご覧になれます。)

(また、以下のページで、カテリーナさんに参加いただいた「第7回ルッカを知る研究会」の様子をご覧になれます。)

円形広場
ルッカの街並み
サン・マルティーノ大聖堂

ルッカ市は、周辺にフィレンツェなどの大都市があるため、大きな開発の影響を受けておらず、中世ヨーロッパの歴史・文化・芸術がそのまま体感できます。
平成29年にG7外相会談がルッカ市を会場に行われたように、治安の面でも優れています。

国立市は、まちづくりの一環として「文化と芸術が香るまち」の実現を目指していますが、ルッカ市との交流は、まさに「文化と芸術が香るまち くにたち」の実現において、大きな推進力となることがわかりました。

今回の訪問では数多くの素晴らしい出会いがあり、日本とイタリアをつなぐ架け橋として様々な分野で活躍されている方々と前向きな意見交換ができました。

今回の訪問を機に、ルッカ市との具体的な交流内容、それによる効果をさらに検討し、議会や市民の皆様と共有していきます。
それにより、ルッカ市との交流が行政だけでなく、市民や関係団体の皆様と一体となって盛り上げていけるよう取り組んでいきます。

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