〈講座 詩の世界〉いま、戦後詩をみつめる―「黒い詩歌」が映し出すもの―

講師 河津 聖恵(詩人、評論家)、水島 英己(詩人)、加部 洋祐(歌人)
昨年度開催した「いま、戦後詩をみつめる」の続編として、昭和の時代の詩歌作品とその時代背景を読み解き、それらが現在に問いかけるものを考えます。
〈講師からのメッセージ〉
楠田一郎、黒田喜夫、藤田武の作品をとりあげ、文学のアクチュアリティ(現実性・切実性)について考えます。楠田は知る人ぞ知る戦前のシュルレアリスト、黒田と藤田はともに戦後の問題を深く抉った詩人と歌人。3名の「田」の目指したもの、途絶したもの、無意識、絶望、戦い、飢え、夢、それらの描写と表現や、そこに込められた思いは現在を撃ち、核心に触れ、想像力を刺激しないではいられないものです。
ノーベル文学賞受賞のハン・ガンは「過去が現在を助けている。死んだ者たちが生きている者を救っている」と受賞講演で語りました。すべてを今、生きて苦闘している者が解決できるはずがない。見えない手が差し伸べられているのです。過去から、死者たちから。3名の「黒い詩歌」の中から混迷を照らす「光」と手がかりの「糸」を3名の講師とともに見つける時間です。
とき | 3月15日(土曜日)午後1時30分から4時30分 |
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ところ | 公民館 地下ホール |
定員 | 60名(申込先着順) |
申込先 |
2月13日(木曜日)午前9時から |
更新日:2025年02月03日