シリーズ〈戦後80年〉くにたち・多摩地域の戦争
講師 楢崎 茂彌(元高校教諭、立川市史編纂委員)
谷保村南養寺の本堂で、カメラに笑顔を向ける子どもたち。1944(昭和19)年8月、集団児童疎開でやってきた、赤坂区(現・港区)の氷川国民学校3・4年生の女子児童です。太平洋戦争末期、都市部への空襲が激しくなるなか、政府は子どもたちの農村部などへの疎開を決定、谷保村はその受け入れ先になっていました。
時代が戦争一色に染まっていったとき、くにたち、そして多摩地域では何が起こり、人々はどのように過ごしていたのでしょうか。今回は長年にわたり多摩地域の戦争の足跡を調査されてきた楢崎さんに、古老の聞き取りを記録したDVDなどを手掛かりとしてお話いただきます。
第1回は、太平洋戦争末期の1945(昭和20)年8月、谷保村に高射砲で追撃されたB29が墜落した出来事についてお話いただきます。墜落機の搭乗員のうち、生存した2名は捕虜として立川に連行されました。無防備な「敵兵」に人々はどう向き合ったのでしょうか。
第2回は、集団学童疎開や学徒動員、大日本国防婦人会など、子どもたちや女性たちの銃後の暮らしにスポットを当てます。
第3回は、多摩地域の戦争の足跡を実際に歩いて訪ねるフィールドワークを行います。
戦後80年を迎えたいま、改めて私たちの足元につながる地域の戦争の歴史を知り、平和について考えるきっかけとしたいと思います。
講座スケジュールとテーマ
第1回 9月13日(土曜日)「B29がくにたちに墜ちた日」(座学)
第2回 9月27日(土曜日)「銃後の暮らし―子どもたち、女性たちは」(座学)
第3回 10月11日(土曜日)「くにたち・多摩地域の戦争の足跡をたずねる」(フィールドワーク)
(注)全て午前10時から12時
ところ | 公民館 3階講座室 (第3回の集合場所などの詳細は講座でお伝えします。) |
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定員 | 35名(申込先着順) |
申込先 |
8月15日(金曜日)午前9時から |
更新日:2025年08月01日