〈図書室のつどい〉文学作品を〈ケア〉で読み解くー弱さを抱きしめ、誰かに寄り添う物語へー
お話 小川公代(上智大学)
新自由主義的な価値観がわたしたちの日常に覆いかぶさり、自立した個人が求められるいま、一方で他者に寄り添いながら互いに関係性を結ぶ〈ケア〉の大切さが注目されています。
今回は、英文学者の立場から文学、映画やドラマ、人気アニメにいたるまでさまざまな作品から〈ケア〉を読み解かれてきた小川さんにお話を伺います。例えば、『アンネの日記』。強制収容所から唯一生き残った父・オットーが編集した初版にはなかったもの。それは、家庭で「ケアラー」として生きたアンネの母・エーディトに彼女が寄り添い、家父長的な考え方に抗おうとしたことを記した箇所でした。
さまざまな作品に著された〈ケア〉に触れ、知ることで、一人ひとりが支え・支えられて豊かに生きる社会へのヒントになればと思います。
〈小川さんの本〉
『ケアする惑星』、『翔ぶ女たち』(ともに講談社)、『世界文学をケアで読み解く』(朝日新聞出版)ほか多数
とき |
9月15日(日曜日)午後2時から4時 |
---|---|
ところ | 公民館 地下ホール |
定員 | 70名(申込先着順) |
申込先 |
8月13日(火曜日)午前9時から |

【申込フォーム】〈図書室のつどい〉文学作品を〈ケア〉で読み解くー弱さを抱きしめ、誰かに寄り添う物語へー
更新日:2024年08月14日