〈図書室のつどい〉文学作品を〈ケア〉で読み解くー弱さを抱きしめ、誰かに寄り添う物語へー

更新日:2024年08月14日

お話 小川公代(きみよ)(上智大学)

新自由主義的な価値観がわたしたちの日常に覆いかぶさり、自立した個人が求められるいま、一方で他者に寄り添いながら互いに関係性を結ぶ〈ケア〉の大切さが注目されています。
 今回は、英文学者の立場から文学、映画やドラマ、人気アニメにいたるまでさまざまな作品から〈ケア〉を読み解かれてきた小川さんにお話を伺います。例えば、『アンネの日記』。強制収容所から唯一生き残った父・オットーが編集した初版にはなかったもの。それは、家庭で「ケアラー」として生きたアンネの母・エーディトに彼女が寄り添い、家父長的な考え方に抗おうとしたことを記した箇所でした。
 さまざまな作品に著された〈ケア〉に触れ、知ることで、一人ひとりが支え・支えられて豊かに生きる社会へのヒントになればと思います。

〈小川さんの本〉
『ケアする惑星』、『翔ぶ女たち』(ともに講談社)、『世界文学をケアで読み解く』(朝日新聞出版)ほか多数

とき

9月15日(日曜日)午後2時から4時

ところ 公民館 地下ホール
定員 70名(申込先着順)
申込先

8月13日(火曜日)午前9時から
電話または下記フォームより申込
公民館電話 042(572)5141

講座チラシ

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