〈一橋大学連携講座〉日本統治期台湾文化史に見る台湾人の足跡―1930年代の映画・音楽・弁士を読み解く―

講師 原口 直希(東京大学大学院博士課程・DC1/一橋大学大学院言語社会研究科卒)
1895(明治28)年から1945(昭和20)年のおよそ50年間、台湾は日本の植民地でした。統治下で育まれた文化とはどのようなものだったのでしょう? 植民地である以上、差別は存在し、台湾人が日本人に不満を抱くことは当然です。では文化においても、その不満が見て取れるのでしょうか? 他方で元総統の李登輝など、当時を生きた日本語世代の台湾人は日本文化の愛好者とされています。それでは文化にも「親日」が見て取れるのでしょうか?
この講座では映画・音楽・弁士といった1930年代の台湾における大衆文化を、当時の映画やレコードなどから読み解いていきます。さらに第3回では統治下の台湾で14歳までを過ごした、新元久さんのお話を伺います。文化のなかに見られる台湾人の足跡を皆さんと共に考えたいと思います。
◆とき・各回のテーマ
第1回:1月25日(土曜日)午後2時から4時
テーマ:「日本統治期台湾文化史概説:協力?抵抗?それとも?」
第2回:2月1日(土曜日)午後2時から4時
テーマ:「映画主題歌《桃花泣血記》(1932年)の新奇性」
第3回:2月15日(土曜日)午後2時から4時
テーマ:「『湾生』の見る日本統治期」
ゲスト講師:新元久
(注)湾生:統治下の台湾で生まれ、戦後引き上げた日本人
第4回:2月22日(土曜日)午後2時から4時
「台湾人弁士 セン天馬に見る両義性」(注)「セン」は漢字ですが、ホームページでは表示できない漢字のためカタカナ表記にしております。
第5回:3月1日(土曜日)午後2時から4時
「映画『義人呉鳳』(1932年)のプロパガンダ作用」
ところ | 公民館 3階講座室 |
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定員 | 30名(申込先着順) |
申込先 | 12月12日(木曜日)午前9時から 電話または下記フォームより申込 |
更新日:2024年11月03日