都市景観形成上重要な地域における基本方針
市内には、都市景観上優れた特性を有し、その保全、改善、整備が都市景観の形成に極めて重要である地域が存在する。これらの地域においては都市景観形成条例で「都市景観形成重点地区」として指定することにより、重点的に都市景観の形成を図ることができる。
そして、地域における計画(重点地区景観形成計画)づくりにおいては、関係する地域の市民が積極的に参加することが求められる。
ここでは、「都市景観形成重点地区の候補地」として、「大学通り地域」と「青柳崖線地域」における景観形成計画の指針となる、地域別の景観形成の指針について示す。
(1)大学通り地域

A 大学通り地区
- 高木や緑地帯を保全する。とくに高木が与える力強い眺望、桜や銀杏のもたらす季節感、歩道にかかる緑のトンネルと街路灯が作り出す幻想的ともいえる夜景など大学通りの持つ豊かな景観を最大限に生かしていく。
- 自転車、自動車が乱雑に駐車し、醜い景観を作らないように、駐車、駐輪の適切な誘導をはかる。また、緑地帯を切り開いて、沿道の駐車場へのアクセス用の通路を造ることは極力避ける。
- 街路灯、ベンチ、案内表示板など街路におかれる種々の設備のデザインを大学通りの景観と調和させる。
- 自転車走行のルールを定着させ、歩行者が景観を楽しみながら、安全に歩けるようにする。

B 大学通り沿道地区(商業・業務地区)
- 沿道の建築物の用途、位置、色彩、デザイン、素材、高さ、形状などが大学通りの景観特性、即ち、広さ、並木、植栽などと調和し、バランスのとれた美しいものであること。
- 各建築物の個性的なデザインをできるだけ尊重し、商店街の魅力が高まるようにする。
- 広告物は、建築物の景観や並木の景観に配慮した形態とし、全体の調和を図る。

C 大学通り沿道地区(学園・住宅地区)
- 学園キャンパスでは、植栽の保存をはかるとともに、建築物のデザイン、色彩、高さなどを大学通りの景観と調和させる。
- 住宅などの建築物は、用途、位置、色彩、デザイン、素材、高さ、形状などを大学通りの景観特性、即ち、広さ、並木、植栽などと調和させる。
- 特に歩道に面する路地部分は緑化に努める。
(2)青柳崖線地域

A 青柳崖線地区(自然地区)
- 豊かな緑を守り育てるとともに、自然に親しめる景観づくりをすすめる。
- ハケ下の湧水とハケの樹林は景観上重要であり、その保全を積極的にすすめる。
- 崖線南側と北側の一定幅の区域は、崖線を保存する上で重要であり、一体の地域として保全を図る。
- 谷保の城山歴史環境保全地域や城山公園を生かした緑のネットワークを形成する。
- 都市基盤整備と重複する箇所は、その影響を極力低減し保全に努める。
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