〈一橋大学・院生講座〉教養とはなにか―エラスムスの人文主義から考える

更新日:2025年09月03日

講師 鈴木良和(一橋大学大学院修了、国際基督教大学平和研究所助手)

 「人文主義」と聞くと、何か堅苦しいイメージがあるかもしれません。「主義」?イデオロギー?しかし、その中核にあるのは、今も昔も身近な問いです。より良い生き方をするにはどうすべきか。より良い世界を作るにはどうすべきか。教養を通じた人格の陶冶(とうや)および世界の改良と、古典に向き合う文献学的な精神の結びつき、その姿勢を体現していたのが16世紀のコスモポリタンな知の巨人、エラスムスでした。
 本講座の前半では、このエラスムスの生涯と学問を手がかりに、人文主義とは何かを学びます。それを一口に言い表すならば「文芸が人間をより人間的な生き方に導く」(Literae homines ad humaniorem vitam adducunt)。後半では、『平和の訴え』『痴愚神礼讃』などの作品を実際に読み、人文主義の精神をより深く味わいつつ、現代における教養のあり方についても皆さんと一緒に考えていきます。

とき 10月5日、19日(全2回)
いずれも日曜日、午後2時から4時

ところ

公民館 3階講座室
定員 27名(申込先着順)
申込先

9月10日(水曜日)午前9時から
公民館へ電話または下記申込フォームより
公民館電話:042-572-5141

 

一橋大学院生講座 教養とはなにか エラスムスの人文主義から考える

☆一橋大学大学院生による講座
国立市内の一橋大学では、研究者を目指す大学院生が日夜研究に励んでいます。そこで公民館が架け橋となり、若手研究者と地域社会との交流講座を続けてきました。今回は、博士学位を取得して間もないバリバリの若手学者が最新の研究をご紹介します。

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